ハードロックバンドとしては有名で私はアルバム『1984』のジャンプから始まった。シンセサイザーの到来の時代で騒々しく疲れるサウンドだと感じていた。時折ノリが欲しい時にジャンプは聴きたくなる曲だが、鑑賞用の音楽ではないので年に1回程度聴くだけだった。
Van Halenのアルバムは2015年リマスター盤の評価が高く、音の輪郭がしっかりしただけでなく音が一歩手前で鳴り近くなったという印象に変化した。私も『1984』を買いなおして満足していた。元々は高音は強くリマスター効果は少ないと考えていた。輪郭をはっきりさせることで逆に更に硬質で聴き疲れするサウンドになる場合があるからだ。
Van Halenのようなハイトーン・サウンドのリマスターは次の方法しかないと考えている。2015年リマスター盤は輪郭がしっかりしているが聴き疲れしないようなサウンドであるのが特筆すべき点である。
- 輪郭をはっきりさせる
- 低音を強調する
- ボーカルも含めてすべての楽器の距離を視聴者に近づける
Van Halenのデビュー・アルバム『Van Halen』を初めて買って聴いたので他の音源との比較にはならないが、上で述べたリマスター方法ではないのは間違いない。mobil fidelityもこの手の音源をリマスターして違いを出すのには苦労しただろうと容易に想像ができる。
- 高音を抑制して聴きやすい音質にする
- 中音域を厚くする
- 音の分解能を上げながらもクリアな音質に仕上げた
私のような鑑賞したいタイプにはいいが、体でリズムを感じたい人には向いていないだろう。物足りないと感じる人が絶対多いはずだ。
- Van Halenと言えば兄弟のバンドであるが、ギターリストの弟の方が有名である。
- まるで打ち込みのような癖のない正確なリズムでギターフレーズを高速に演奏する。
- 『1984』の最高順位は全米2位で1位は『スリラー』。
- マイケル・ジャクソン『スリラー』の今夜はビート・イットにギターで参加。
邦題『炎の導火線』というタイトルでシングルでは『ユー・リアリー・ガット・ミー』が大ヒットした。ギターとベースがとても心地よいサウンドで鳴っている。じっくりと鑑賞する音楽だと思っている。ギターのフレーズがクラプトンのような味わい深いものではないが無味乾燥なものでもない。
ただ速弾きしているだけではなく、メロディーラインとトーン・コントロールがしっかりしている。聴かせるギターリストでもあることを証明している。
Van Halenの名盤というと『1984』と『Van Halen』を上げる人が多いが、『Van Halen』を今回初めて聴いてみて私も同感である。クラシック・ロックとハード・ロックの中間のサウンド。これから頻繁に聴くアルバムになりそうだ。
あとは、ボーカルがDavid Lee Rothというのも大きく影響していると思う。mobil fidelityのリマスターもボーカルがDavid Lee Roth時代のものだけになっている。サミー・ヘイガーのボーカルはどうしても受け入れられない。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。