ロックばかり聴いている人が何か物足りなさを感じ始めたら、思い切ってソウル・ミュージックやゴスペルあたりを聴いてみるといいと思います。とても新鮮なサウンドに聴こえるはずです。
ソウル・ミュージックとは大雑把に言ってゴスペルのコード進行を用いて、ベース音を強調した音楽です。『ゴスペルのコード進行』って何と思われるかもしれませんが、理論で考えるよりも音楽で感じた方が早いです。曲でいうと『Silent Night』や『Amazing Grace』になります。
曲調としては明るくノリのいい曲から悲しい曲というよりは昇華してとても美しい曲まで様々です。そしてベースがとてもリズミカルで印象的です。
ソウル・ミュージックの大御所と言えば、スティービーワンダーが有名ですが有名なので紹介するのを止めました。マイナーですがいいアーティストなので下記の2名をご紹介します。
Curtis Mayfield『Superfly』
私がこの人を知ったのは、mobil fidelityがリマスター盤をリリースしていたことから始まります。1972年リリースのアルバムで大ヒットしたアルバムです。ロックやR&Bが好きな人でも抵抗なく聴けるでしょう。
このアルバム自体、映画『スーパーフライ』のサウンドトラックです。映画は見たことないですしアルバム全体が一種のコンセプトになっているわけでもありません。明るい曲でもなければ暗い曲でもなく、しかしじっくり聴きたくなる曲ばかりです。
Bill Withers『Live at Carnegie Hall』
1973年リリースのこのアルバムはセールス的にはスタジオ・アルバムの他のアルバムには及びませんが、ドラムとベースが唸るようで凄いです。ビルの歌を圧倒しどちらが主役なのか分からない演奏です。カーネギーホールに集まるくらいだから観客も常識が合って上品です。
ヤフオクにmobil fidelity盤で予備で買っていたものを出品したときに、落札者から貴重なCDをお譲りいただき感謝しますというコメントをいただきました。この時は大げさだと思いましたが、amazonでもmobil fidelity盤が売り切れであることとこのアルバムの凄さを実感してからは意味が分かりました。
一日の締めくくりに、コーヒーでも飲みながらゆっくり聴きたくなるアルバムです。
- 観客の行儀がとても良いこと
- ドラムのバスドラ、ハイハット、スネアをフルに使っていてこんなリズムの刻み方は初めて聴いた
- ベースはドラムと共演しているかのようなベースライン
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。