私にとってビリージョエルはアルバム1983年リリースの『イノセント・マン』で終わっています。いかにもアメリカン・ポップなところがいいです。このアルバムを中学時代にレコードで聴いてから『ニューヨーク52番街』、『The Stranger』へと聴いて行きました。
その後は聴くこともなく40代のときにCD BOX『The Complete Album Collection』を購入してアルバム全部を聴きました。テッド・ジェンセンによる2011年リマスターでドンシャリ、音圧が高くド派手な音に変貌していました。唯一良かったのが、デビュー・アルバムの『Cold Spring Harbor』でした。他のアルバムは疲れてしまい聴くに堪えないものでした。
現在のハイレゾ音源もこのテッド・ジェンセンによる2011年リマスターのものです。思い切ってmobil fidelity盤で好きなアルバムを3枚購入して満足しましたのでご紹介します。
An Innocent Man
1983年リリースのアルバムで『Uptown Girl』が大ヒットしていました。プロモーションビデオも良かったです。『This Night』はベートーベンの『悲愴ソナタ』第2楽章を使用していてクラシックとポップスの融合で中々いいバラードに仕上がっております。
このアルバムを聴くとビリージョエルの英語の発音がどうしても好きになれません。何となく違和感のある発音が気になります。
- This Night
- Uptown Girl
- Leave a Tender Moment Alone
The Nylon Curtain
1982年リリースの『An Innocent Man』の前作にあたります。何故かビリージョエルはこのアルバムを僕にとってのビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と言っているのが理解できないです。しかもmobil fidelity盤もこのアルバムが最初に売り切れになりました。
サージェントの凄さは、アルバムにコンセプトを持ち込みクラシックとの融合を果たしたことにあります。試験的な要素も強く、これまでロックを聴かなかったクラシック層まで視聴者を拡大させました。
視聴者層に変化があったようにも思えないし、ビリーがそこまで言うならばパイプオルガン、ピアノ、ストリングスあたりで壮大な曲に仕上げて欲しかった。
ただ曲はシンプルでいい曲もあります。特にラストナンバーの『Where’s the Orchestra』とピアノとサックスがいいです。
- Goodnight Saigon
- Scandinavian Skies
- Where’s the Orchestra?
ニューヨーク52番街
1978年リリースで大ヒットアルバム『The Stranger』の後のアルバムになります。初の全米1位になったアルバムでもありだからこのアルバムにしたわけではありません。『The Stranger』の素顔のままでは最高傑作だと思っています。しかも私好みのバラードが主体のアルバムです。欲を言うともう少し多彩さが欲しかったところです。
この『ニューヨーク52番街』はバランスよくポップ・ロックとバラードがあって退屈しないです。特に『Honesty』は名曲でしょう。
- Honesty
- My Life
- Until the Night
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。