Eagles名盤3選

Eagles名盤3選
この記事はだいたい 6 分前後で読めます。

Eaglesはホテル・カリフォルニアだけではありません。しかし実質的に活動していた時期が1979年までで、スタジオ・アルバムは6枚リリースしただけです。フォーク・ロックで有名になった彼らですが、下積み時代もありました。

リンダ・ロンシュタットのバック・バンドをしていた時期もあり、時代背景もさることながら、カントリー・ロックやフォーク・ロック調を強めていく。実力派歌手の下でのバック・バンドなので、高い演奏技術も求められただろうと思います。

1970年代のどこか内省的で物悲しい雰囲気をイーグルスは上手く表現しています。ドン・ヘンリーの哀愁を帯びた歌声とギターテクニックが炸裂する演奏が、バンドに行先の分からないエネルギーのはけ口を表現させていたのかもしれません。

ホテル・カリフォルニア(SACD/CDハイブリッド盤)

リリース5枚目のアルバムで1970年代の金字塔です。ジョー・ウォルッシュというギターリストのバンド加入が好影響を与えたと言ってもいい作品。ドン・フェルダーが作曲した『ホテル・カリフォルニア』もウォルッシュの影響を受けたと考えています。

ドン・フェルダーがギターリストなので、同じギターリストが側にいれば必ず意識するものです。映像で確認できますが、ギブソンのダブルネックギターを弾いているのがドン・フェルダーで、フェンダー・テレキャスターを弾いているのがジョー・ウォルッシュになります。

『Hotel California』から始まって、『The Last Resort』まで一気に聴くことができるアルバムです。ホテル名の使用権や裁判の多かったアルバムですがそれだけ売れたアルバムということです。聴き終えたあとは、虚脱感でいっぱいになります。その感じが好きで良く聴いています。

様々なバージョンのCDがありますが、入手しやすく音質的にいいのは、ワーナーミュージック・ジャパンから出ているSACDになります。中音域から低音域が他のCDと違って厚く押し出しが良く、高音域は細かい音も聴こえます。

関連記事
image
Eagles『Hotel California』比較レビュー 1970年代を代表する名盤であり、イーグルス最大のヒットアルバムでもあります。名盤でありながらも欠点もありました。音質が……

Desperado (2013 Remaster)

関連記事
読み込み中... 読み込み中...

1973年リリースのセカンド・アルバムです。カントリー・ロック色が強く『Desperado』はドラマ「華麗なる一族」の挿入歌として使用されました。木村拓哉主演の豪華キャストでしたが、この曲失くしてドラマは盛り上がらなかったでしょう。最初から最後まで悲しい運命に翻弄され続けた万俵 鉄平(木村拓哉)へのレクイエムのような曲です。

あとはオープニングの『Doolin-Dalton』も名曲です。まだまだ発展途上の段階ですが、ホテルカリフォルニアへとつながる曲が散りばめられています。

私はこのアルバムはハイレゾで購入しました。これといったリマスター盤がなかったからです。

One of These Nights

関連記事
読み込み中... 読み込み中...

1975年リリースの4作目のアルバムです。オープニングの『One Of These Nights』から始まって、アルバム全体がロック色の強いものに変貌しています。正にホテルカリフォルニアリリース前夜といったアルバムです。私はこのアルバムをmobil fidelityから購入しました。とてもすっきりとした音でとても繊細です。

『Holywood Waltz』も名曲ですが、作曲者の当時のギターリストであるバーニー・レドンはリード・ボーカルを取ることを許されず代わりにドン・ヘンリーが歌っています。これが原因で脱退し、ジョー・ウォルッシュが加入する契機となったことは運命と言うしかありません。『Lyin’ Eyes』『Take It to the Limit』も大ヒットしライブでは良く歌われた曲です。

フォーク・ロックとしては完成度がかなり高くなったバンドに成長したと思います。あのままカントリー・ロック主体だと飽きられていたと思いますし、ホテルカリフォルニアは生まれてなかったでしょう。音楽の方向性の変化、それに伴うバンドメンバーの入れ替え等避けて通れない事情には感慨深いものがあります。

イーグルスは秋の夜長にピッタリのバンドなので、この機会にじっくり聴いてみることをおススメします。

この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

TOPへ