George Harrison『All Things Must Pass』レビュー

George Harrison『All Things Must Pass』レビュー
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DCC Compact Classics時代にスティーブ・ホフマンによりリマスターされながらリリースされることなくお蔵入りとなった音源を入手しました。midvalleyレーベルでリリースされたCDでした。WEBで調べたらスティーブ・ホフマンのサイトで過去に販売された実績があるとのコメントもありました。

本物かどうかとかマスターテープからのリリースなのかとか真偽はハッキリしませんが、間違いなくスティーブ・ホフマンのリマスターであることは音質から良く分かります。音質は安心のmidvalleyです。ブートレグの中では正規盤並に音質がいいことで有名です。

私は『All Things Must Pass』に関してジョージが監修したリマスターの30周年盤を持っています。音質は明らかに違います。いくつかアニバーサリー盤がリリースされましたが、この30周年盤はとても自然に聴ける音質だと気に入っていました。しかし、今DCC Compact Classicsの音源を聴くと30周年盤の方がド派手に聴こえてしまいます。どちらが好きですかと聞かれたら、自信を持って『DCC Compact Classics』の方と答えます。

アナログサウンドで飾り気のない音質です。こんなにもアルバムの印象が変化するとは思ってもいませんでした。決定的に違うのは、CDには18曲収録されていながら、ジャケットには曲目が14曲までしか表示されていません。そしてCDは18曲全曲を聴くことはできてもリッピングは14曲までしかできません。コピーガードが掛かっているとしか思えません。

アルバム紹介
  • 1970年リリースなのでビートルズ解散後の初のアルバムになります。
  • 当時はLP3枚組でジョン・レノンが正気なのかとコメントしていました。
  • My Sweet LordやBeware of Darknessという名曲が生まれたアルバム。
  • ヒットしていないが『Let It Down』や『All Things Must Pass』の方が名曲と言っていいだろう。
DCC Compact Classicsの特徴
  1. ジョージのリードボーカルが少し遠くから聴こえる。他のリマスター盤は全ての音が近くで鳴っている。
  2. エレキギターの音が抑えられている。
  3. クラシカルで一切の派手さを排除した音質。
  4. 柔らかみのある温かい音。
  5. 秋の夜長に落ち着いて聴けるアルバムに生まれ変わった。

この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

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