デュアン・オールマン以外のスライド・ギターの名手と言ったらこの人しかおりません、ライ・クーダーです。私は映画『クロスロード』が最初の出会いでした。粘りのある音色に心が奪われました。
ブルースをベースにスライドギター、アコースティック・ギター、エレキ・ギターを演奏しますが大ヒットアルバムはありません。サウンド・トラックのアルバムで威力を発揮しますが、普通のスタジオアルバムだと単調でつまらなく感じることもあります。
悲しみに満ち溢れた曲や激しく何かを攻撃するような曲はありません。平和的な曲を好む人にはとてもおススメなアーティストです。
私にとってのライ・クーダーの主な活動期間とは、1972年から2011年になります。フォーク・ロックが台頭した1970年代、ストレートなロックやハード・ロック、ポップスと言った多彩なジャンルが大ヒットした1980年代を駆け抜けながらもほとんど時代の影響を受けていません。
曲調に影響を感じるとすれば、少しだけポップス寄りになったことぐらいです。
ライ・クーダーのアルバムが入手困難になってきているので、気に入ったアルバムがあったら早目の購入をおススメします。
紫の峡谷
1972年リリースのセカンド・アルバムにして最高傑作だと思っています。エレキ色が強くブルースよりはクラシック・ロック調の曲が多いです。
このアルバムで一番好きな曲は『ティアドロップス・ウィル・フォール』。エレキギター、ベース、ピアノ、ドラム、コーラスと音数も多くミディアム・テンポのバラード。ライ・クーダーのアルバムをストリングスメインにアレンジしたらもう少し商業的に成功していたように思う。
Crossroads
1986年リリースの映画『Crossroads』のサウンド・トラック。音楽はライクーダーが全編担当しています。このアルバムは現在中古市場で見つけるのも困難になってきました。
聴きどころは、『He Made A Woman Out Of Me』『Feelin’ Bad Blues』の2曲です。
『He Made A Woman Out Of Me』はボーカルが女性です。とてもセクシーに歌い上げています。スライドギターも太く鳴っていますが他の楽器も素晴らしいです。
『Feelin’ Bad Blues』はこれぞスライド・ギターと言った音色です。コーラスというエフェクターを嚙ましているかもしれません。
ロング・ライダーズ
1980年リリースの映画『ロング・ライダーズ』のサウンド・トラック。のどかでスローな曲が多いですが意外にも退屈しないで最後まで聴けてしまうアルバム。
恐らくどの曲もメロディーラインが秀逸だからだと思います。サウンドトラック故にシーンに応じた曲作りが必要でワンパターンにならなくて済んでるのでしょう。
Pull Up Some Dust and Sit Down
2011年リリースの全曲オリジナルソング。とても陽気で平和な曲調のポップスからヘビーなブルースまで多様なラインナップです。タワーレコード池袋店で勧められたアルバムでもあります。
Chicken Skin Music
1976年リリースの5枚目スタジオアルバム。ファンの間では評価の高いアルバムでもあります。ライクーダー流フォーク・ロックがこのアルバムなのでしょう。名曲『Stand By Me』のカバーがジョンレノンの激しいアレンジのものよりも妙に心に残ります。
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CDの傷を修復する方法
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。