U2と言えばビートルズ以外でビルの屋上でライブをやった唯一のバンドとして記憶しておりました。そのライブは『The Joshua Tree』のプロモーション・ビデオ撮影のために行われ、LAのダウンタウンのビルの屋上で「約束の地(Where The Streets Have No Name)」が熱狂的に演奏されました。
このアルバムをきっかけに他のアルバムも聴いてみましたが、やっぱりこのアルバムが最高傑作です。宗教染みたサウンドといい何かにとりつかれたように音楽活動したのではないでしょうか。
かなりのプレミアを支払いましたがmobil fidelity盤を購入して良かったと思っています。味付けが困難なオリジナル・サウンドに対して、中音域を厚くすることで他のリマスターと一線を画しています。
私が個人的に選んだベスト3枚をご紹介します。
The Joshua Tree
2007年20周年リマスター盤がコストパフォーマンスがいいアルバムです。このアルバムは通常盤と20周年記念リマスター盤、mobil fidelity盤の3種類持っていますが、mobil fidelity盤が一番音質がいいです。
但し、私が持っているmobil fidelity盤はebayでやっと買える程度でかなりのプレミアを払わないと買えないです。
2007年20周年リマスター盤のメリットは音質も改善されていることながら、2枚目のCDにあります。iTunesで販売されていただけのシングルB面の曲とアウトテイク集をまとめたCDになります。音質も良くこれだけでもU2の違った側面を垣間見ることができます。
1987年リリースのアルバムで5枚目のアルバムになります。米国も日本も空前の好景気でしたが、こんな不思議な感覚のアルバムを良く制作したと思いました。オープニングの『約束の地(Where The Streets Have No Name)』はこのアルバムを大きく特徴づけています。雰囲気的にこの曲で好き嫌いが別れるでしょう。
Unforgettable Fire
1984年リリースの4枚目のアルバム。ジャケットがいいので気に入っていますが、肝心のアルバムですが『The Joshua Tree』前夜という感じもあって好きです。U2のサウンドを特徴付けているのはFENDER STRATOCASTERのギターサウンドだと改めて感じました。
このギターの細い音にコーラスかディレイをかけて神秘的な音に仕上げています。mobil fidelityのリマスターの恩恵は『The Joshua Tree』よりこちらの方が大きいかもしれません。
『The Joshua Tree』の宗教染みた感じのアルバムと違って神秘的な部分もありながら、ストレートなロックとしても十分楽しめるアルバムです。バラードでは『Promenade』『Bad』『MLK』と名曲が目白押しです。
しかし人気のあるアルバムのはずがamazonでの扱いが減ってきているのは、単純にU2のアルバムを購入する人が減っているからでしょう。
魂の叫び
1988年リリースの6枚目のアルバム。時代的にはLPからCDへの過渡期になります。そしてこのアルバムはライブ・アルバムになります。
リマスター盤が出てないことからも人気が継続しなかったのでしょう。音の輪郭が甘いサウンドです。オープニングはビートルズの『ヘルター・スケルター』から始まりますが特別激しいライブではありません。リラックスして聴けるライブアルバムです。しかし音質がイマイチなのが残念なところです。
私がこのアルバムにしたのは『WAR(闘)』が好きではないからです。非常に評価の高いアルバムですがポップスよりのロックなのがどうしてもダメでした。U2には無意識に神秘性を求めてしまうからでしょう。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。