The Who『Who’s Next』レビュー

The Who『Who’s Next』レビュー
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初めてThe Whoのアルバムを買って聴きました。ビートルズやストーンズを聴いていて知らなかったのかと言われそうですが知りませんでした。周囲にもThe Whoのアルバムを聴いている人や話題にも出てきたことがないバンドでした。

では何で知ったのか。スティーブ・ホフマンというリマスター・エンジニアが手掛けた過去のアルバムにこのWho’s Nextがありました。当時はMCAレコードに在籍していた社員で、このアルバムのマスタリング・エンジニアでした。プレミアがつく前に、ホフマンがマスタリングしたかどうかの判断は、CDのトータル収録時間が43:23であるかどうかです。通常盤はトータル時間が、43:13というわずか10秒短いだけの違いですがこれが決め手になります。

私は見つけることができませんでしたが、音質がいいと言われているプレスになります。

私が購入したのは、2023年リリースのリマスターをJon Astleyという人が担当したアルバムです。なぜかドイツ製のCDでamazonでの口コミが海外の方たちで日本人がコメントしていません。どんな人なのか調べたところ、ジョージやポール、クラプトンのアルバムのマスタリングを担当した実績があるので、ド派手な仕上がりにはしていないだろうと思って購入しました。

Jon AstleyのリマスターがいいこととThe Who『Who’s Next』のアルバムの完成度が高いこともあって完全にファンになってしまいました。当時としてはシンセサイザーの使い方も上手い。うるさいわけでもなくピアノの代わりでもないサウンドです。

Jon Astleyリマスターの良さ

YouTubeでdeluxe盤を聴いた上での比較になります。音圧は少し高めですが疲れるほどではないです。ボーカルは中心に定位しており、ベースラインの厚みとエレキのクランチ・トーンがいいです。

ハードロック好きからクラシックロック好きまで納得のいくサウンドです。特に、このアルバムで好きな『Getting in Tune』で各パートがごった返しているにも関わらず、上手くバランスをとったリマスターです。迫力を失うことなく分離させています。個人的にはサウンドに奥行きを持たせたら印象が変わるのではと思いましたが、ハードロック路線であれば体で感じるのと鑑賞の2つを満足させなければならないのでこのリマスターが一つの回答でしょう。

ボーカルのリバーブ感とアコギの鳴りの自然さが特徴的です。

この記事を書いた人

ogoe 男性

福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。

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