amazonの口コミ等見ていると、無人島に持っていきたいアルバムというコメントが散見されるのでまとめてみました。昔から名盤と言われながら買った当時はどこがいいのだろうと思ったアルバムです。
無人島に持っていきたいアルバムの意味が分からなかったですが、今ではおそらく誰もいない場所で自分と向き合ったときに無欲なままで純粋に聴きたくなるアルバムという意味だと解釈しています。
そして改めて聴き直してその良さが分かったので、ゴールドCD盤を購入してみました。年齢的なものなのか或いはリマスター効果やゴールドCDの恩恵かは分かりませんが、本当に素晴らしい音楽です。
Steely Dan『Aja』
人の名前だとばかり思っていましたが、なんとバンド名でした。あとでご紹介するドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーによるバンドです。
音楽的にはジャズ・ロックといったところでしょう。何がいいのかと聞かれると、この曲とかギターとか特定させるのは困難です。演奏技術は高くボーカルも悪くはなくアルバム全体の雰囲気を味わう聴き方が合っています。代表作にして最高傑作です。
私はSHM-CDとmobil fidelityのゴールドCD盤を持っていますが、音圧が高く一般的にメリハリの効いた音質はSHM-CDなのでこちらの方が若い方には受けるでしょう。しかし、50代となった今聴いてみると、mobil fidelityの音圧を少し抑えて、細かい音が聴きやすく、繊細なタッチに仕上げたこのリマスターの方が自分には合っています。
同じアルバムでもリマスターによって受ける印象がこうも変わるものなのかと驚いています。
Donald Fagen『The Nightfly』
このアルバムはただ格好いいというサウンドです。アルバム・ジャケットも渋いですが、Steely Danの創設メンバーの一人、Donald Fagenのソロアルバム。
このアルバムは2枚持っていて、最初に買ったのはワーナーミュージック・ジャパンのSACDで最近買ったのが1980年代に日本限定で発売されたゴールドCD。ゴールドCDの方はリマスターとかはされておらず、通常盤の音源に対してゴールドCDを使用しただけだと思います。
ワーナーミュージック・ジャパンのSACDは定評があり、中低域を厚くし高音域はきめ細やかなリマスターをするので、リアルで聴きごたえのあるサウンドに変貌します。
ゴールドCDの方はマニア向けのものですが、逆に私にはこちらの方が合っていました。エッジが効いていないと言えばそうかもしれませんが、まろやかで自然なサウンドです。
Donald Fagenは独特なリズム感を持っているので、妙に性急な印象を受ける曲なんかもあったりして飽きがきません。どの曲も捨て曲なしの名盤です。
Marvin Gaye『What’s Going on』
私はこのアルバムをプラチナSHM-CDで購入しました。1曲目は反戦曲でありその他の曲も当時の米国の社会を風刺したものなので明るい音楽ではないです。
Marvin Gayeの声質がウーマントーンだからというわけではないですが、アルバム全体で不思議な世界へ連れて行ってくれるサウンドです。仕事を完全に忘れて休暇を取りたいならば、旅のお供に最適のアルバムです。
アニメ銀河鉄道999のエンディングのイメージがこのアルバムのサウンドだと私は感じてしまいます。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。