TOTOが活躍していた時期は1980年代でしたので、私の中学生時代になります。1980年代の音楽の傾向はテクノポップ系が多かったですし、世界的に経済が拡大していましたので多様なサウンドと明るい曲調のものが多かった記憶があります。
TOTOは『TOTO IV〜聖なる剣〜』が初めて聴いたアルバムで悪くはなかったですが、それほど何度も聴きたくなるアルバムでもありませんでした。2015年のときに購入した『Turn Back』『Isolation』が自分で購入した初めてのCDになりますが、これで十分だろうと考えていたくらいでした。
ロック調の洗練されたサウンドで暗い曲はありません。店舗でBGMとして流すのに適していると思います。そんな位置づけのTOTOでしたが、考えを一変させる出来事がありました。YouTubeでGenTi musicという人の『PURPLE RAIN』を聴いてあまりの素晴らしさに他の動画も見たくなり『I’ll Be Over You』に辿り着きました。
TOTOにこんな素敵な曲があったとは知りませんでした。むしろまだ20歳前後の若い方がこの曲を知っていることに驚かされました。GenTi musicの方のギターには魂があります。またギターを弾いてみたいと思わせてくれた人です。動画を貼り付けておきます。
改めてTOTOの名盤をご紹介していきたいと思います。
Fahrenheit
1986年リリースの6作目のアルバム。私はRock CandyというレーベルのCDを購入しました。独自のリマスターをし評価の高いレーベルだったからです。しかし購入して聴いたのは今回が初めてでした。3,000円以上しました。テクノポップ系は元々音質の差別化が難しいのでどんなリマスターになっているのか楽しみでした。
mobil fidelityに近いリマスターで非常に柔らかい音色です。バラード系が多いのでピッタリでした。アルバム・ジャケットも秀逸ですが『I’ll Be Over You』が収録されていて何度も聴きおなしてしまいました。日本がバブル経済へと突き進む初動の時期にリリースされたアルバムなので感慨深いです。
このアルバムにはジャズ界の帝王『マイルス・デイビス』もゲスト参加しています。もちろんトランペットです。ラストの曲のトランペットは間違いないです。
印象の薄いアルバムですがイチオシです。『Lea』という曲もスローバラードでいい曲だし、ラストの『Don’t Stop Me Now』もインストですが渋い曲に仕上がっています。
TOTO IV ~聖なる剣
1982年リリースの4作目。最も売れたアルバムです。私は40周年デラックス盤を購入しました。音質は解像度が高く硬質な感じです。『Rosanna』『Africa』が大ヒットしました。個人的には『I Won’t Hold You Back』が好きです。
今でも何故このアルバムがヒットしたのか理解できませんが、売れるのには理由があります。私には理解できないだけでしょう。時代背景も影響しているのかもしれません。全てが未来に向かっている時代でしたが、悪くはないですが何度も聴きたいと思うアルバムではないです。
Isolation
1984年リリースの5作目のアルバム。前作が大ヒットしたので苦労したことは想像に難くない。前作と比較せずに単独で聴いてみるとこちらのアルバムの方がいいと思います。試験的な作風も多々あり試行錯誤のあとが分かります。
人によってはTOTOの曲はどれも同じに聴こえてしまうかもしれません。このバンドのアルバムはどれも変に暗い曲がなく、洗練された曲調なのでアパレルや飲食系の店舗のBGMには最適だと再度実感しました。
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。