日本だけがそう呼んでいる三大ギターリストの一人、ジェフ・ベック。ヤード・バーズ出身でジミ・ヘンドリックスから『お前のブルースは気持ち悪い』と言われたのがきっかけでフュージョンに転向。
テクニックだけならばエリック・クラプトンより上かも知れない。ベックの弾くレスポールの音が好きなので今回チョイスしたアルバムは、可能な限りレスポールを弾いているアルバムがほとんど。
- ハードロックの原点の音楽を聴きたい人
- 無名時代のロッド・スチュアートのボーカルを聴きたい人
- ジミー・ペイジやエリック・クラプトンのレスポールよりもセクシーな音を探している人
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ジェフ・ベック・グループ第一弾。無名時代のロッド・スチュアートだけでなくジミー・ペイジも参加。ロック・マイ・プリムソウルの変則的なベースラインが妙に印象に残る。
ロン・ウッドのベース、ミック・ウォーラーのドラムスがこのアルバムに彩りを与えている。
- シェイプス・オブ・シングス
- ロック・マイ・プリムソウル
- ベックス・ボレロ
ベック・オラ
ジェフ・ベック・グループ第二弾。ニッキー・ホプキンスのピアノとロン・ウッドのベースが監獄ロックで炸裂しているのが凄い。第1期ジェフ・ベック・グループはロッド・スチュアートのボーカルがいいのは当たり前で、その他のメンバーの演奏も個性的で真似のできないプレーの目白押しなのが最大の特徴。短命だったのが惜しい。
- ガール・フロム・ミル・ヴァレー
- 監獄ロック
- ライス・プディング
ジェフ・ベック・グループ
第2期ジェフ・ベック・グループからはこのセカンド・アルバム。全般的にリラックスし過ぎているような演奏なのが意外。
- アイスクリーム・ケーキ
- 帰らぬ愛
- デフィニットリー・メイビー
ベック・ボガート&アピス
ボガート&アピスのリズム隊は完璧を超えた神の領域の演奏。それに負けじとベックのギターも良くドライブしている。ボガート&アピスは自分のバンド『CACTUS』を捨ててベックに合流したものの、そのまま『CACTUS』にいても良かったのでは。
『CACTUS』は演奏もいいのに売れなかったのは、ただ単にプロモーションが下手だっただけ。人生何をどう選択したかで変わってくるから面白い。
ベックもハードロック路線はこのアルバムで終焉を迎える。バラードもいい曲が多い。
- オー・トゥ・ラヴ・ユー
- スウィート・スウィート・サレンダー
- アイム・ソー・プラウド
Blow By Blow
ソロ第一弾。プロデューサーにビートルズの名プロデューサー『ジョージ・マーティン』を迎えてのレコーディング。もちろん大ヒットアルバム。『Cause We’ve Ended As Lovers』を聴くためだけにこのアルバムを買ったとしても正解。これまでのベックにはない音楽観だと思う。
『ジョージ・マーティン』の影響も多分にあると思うし、レスポールもこのアルバム以降弾かなくなる。ベックのキャリアを考える上での転換点のようなアルバム。
- Scatterbrain
- Cause We’ve Ended As Lovers
- Diamond Dust
この記事を書いた人
ogoe 男性
福島県南相馬市原町区から上京してきて30年以上経ちます。仕事は、財務経理が20年以上、不動産関係が10年以上経験があります。趣味は音楽と写真。過去の曲でなかなか聴く機会のないアルバムを若い世代に紹介していきたいと思ってます。